南米ワールドクルーズNo18 パナマ運河 3月16日
 三井造船は『MITUI OCEAN FUJI』をデビューさせた。今回JTBがチャーターした2025年1月9日〜4月9日90泊91日の旅に参加しました
  世界の3大運河は1.パナマ運河、全長80Km、1914年完成 大西洋と太平洋の水位は24cmの差がある。2.スエズ運河全長193Km1869年完成。3.キール運河、全長は98Km、1895年完成。
パナマ運河の1日の通行量は30〜35隻だそうです。1855年アメリカの会社がスエズ鉄道を建設した。1881年フランス人がパナマ会社を設立し、スエズ運河を建設した。パナマ運河は難工事と疫病の蔓延により1889年会社は多額の借金を抱えて倒産した。1903年アメリカが会社を再建して、1914年に完成した。1914年パナマで返還運動が起こり、1999年返還した。
 
  スエズ運河は、紅海と地中海の海面が同じ高さであるので、砂漠の中に水平に水路を掘れば良かった。
しかしパナマ運河は太平洋の海面の高さは、大西洋の海面より23p高い。そのために水平な水路を造ると海水が西に向かった急流となり、船の航行が出来ない。
 よって1つの閘門で8〜10m上げて、3つの閘門を造って26m上げる、またそのためには1隻が通過するのに大量の水が必要になり、ガトウン人工湖を造った。
 このような難しい運河です。 

交通量が多いので、予定時刻より遅れ
3時から11時間もかかった
 
 
 
 第3パナマ運河橋。1日の通行船数は22〜35席、水不足で制限している。11〜4月は乾期で水不足になっている。 沢山の船が待っている  3時間待って許可が出ました。
 左が新しい運河で大型船、ふじは右側の運河を指定された  左岸にはパナマ地峡鉄道が走っている。 右の古いパナマ運河にも2航路が有り、その左を指定された
 左の航路も太平洋行きになっていた。 ふじは左右3台のデイゼル車に引かれて進む、右の船はガンツウ閘門の第1閘室から第2閘室に進んでいる  左の船との水位が6mくらい違う  
 1つの閘門で海面を8〜10mあげ、3つで26m上げる。  26度の角度で牽引する。  建設には東京帝国大学卒業生の青山士が8年間工事に参加し、帰国後内務省技官となり、信濃川分水路、荒川放水路の建設に携わった
   第2閘門が開きに入ってゆく  
 
 後方を見るともう1隻が一緒にいる  右の運河にも2隻がガトウン閘門に入って来た  三菱重工製の電車が両側6台で牽引する。  
 
 3番目の閘門に入る。高低差26mになる 海抜26mの ガトウン湖に入る。この湖はカリブ海に流れ込むチャクレス川を堰き止めて出来た人造湖です。   
 
 夜中に ガトウン湖、ペドロ・ミゲル閘門、ミラフローレス閘門、アメリカ橋を過ぎた 。  4時に起きるとパナマ市を通過して太平洋を北上していた